棚卸資産=Inventoryだよ。INV.と略されることもあるよ。
この記事では英文会計初心者向けに以下を解説していきます。
- 棚卸資産とは
- 棚卸資産のワンポイント補足
- 実務で使える棚卸資産に関連する会計英語
英文会計実務や米国株投資の財務分析などに役立ててください。
棚卸資産とは
棚卸資産とは、販売目的で保有する資産(assets held for sales)のこと。原材料(raw materials)、仕掛品(work-in-process)、製品(finished goods)などが含まれる
棚卸資産とは、要は在庫(stock)のことです。
製造業の場合、この在庫というのは製造プロセスによって以下の順番で変化します。
- 原材料(raw materials)
↓ - 仕掛品(work-in-process)※WIPと略される
↓ - 製品(finished goods)
商品を仕入れて販売する小売業(retail)などの場合は、製造した在庫である製品と区別して、商品(goods/marchandise)と表現されるよ。
棚卸資産のワンポイント補足
会社としては在庫は少ない方がいいです。
理由は以下3つ。
- 資金繰りの悪化(cash flow problems)
原材料などを仕入れるにはお金がかかります。
いま安く買えるからといって、1年後に売る在庫を大量に購入すると手元の一気に現金が減ってしまいます。 - 在庫保有コスト(carrying cost)
大量の在庫を持つには倉庫代、在庫を管理する人の人件費など、仕入れ金額とは別に費用がかかってしまいます。 - 陳腐化(deterioration )
人びとの興味の移り変わりや、技術革新のスピードはとても早いです。
いまは需要があるが、1年後は需要がなくなり売れなくなるかもしれません。
売れなくなった在庫は処分(disposal)したり、棚卸資産評価損(impairment loss on inventory)など損失が発生します。
経験、現場は大量購入による原価低減(volume discount)や在庫切れリスク(stockout risk)の回避などから在庫を過剰に保有する傾向にあります。
在庫保有量については現場と財務、経理などとのせめぎ合いが常に起こる部分です。
コロナ禍のマスク特需を思い出すよ。
大量のマスク在庫をかかえた転売ヤーが話題になったよね。
実務で使える棚卸資産に関連する会計英語
最後に棚卸資産に関連する会計英語の紹介です。
海外スタッフ向けメールや英文での財務報告資料作成などにそのまま使えるように
英単語だけではなく、フレーズを中心に独自にまとめました。
physical inventory count
[名詞] 実地棚卸
take(conduct/do) a physical inventory count
▶︎実地棚卸を行う
inventory(stock) management
[名詞] 在庫管理
inventory valuation method
[名詞] 棚卸資産の評価方法
FIFO(first-in first-out) method
[名詞] 先入先出法
LIFO(last-in first-out) method
[名詞] 後入先出法
weighted average method
[名詞] 総平均法
moving average method
[名詞] 移動平均法
dispose of 〜
[動詞] 〜を処分する
excess inventory
[名詞] 過剰在庫
dispose of excess inventory
▶︎過剰在庫を処分する
purchase
[動詞] 購入する
demand forecasting
[名詞] 需要予測
purchase(buy) inventory based on demand forecasting
▶︎需要予測にもとづいて在庫を購入する
optimal inventory level
[名詞] 適正在庫
calculate optimal inventory level
▶︎適正在庫を計算する
warehousing cost
[名詞] 倉庫費用
以上
最後まで読んでいただきありがとうございました。
棚卸資産は英語でなんていうの?