借入金=Loans payableだよ。Borrowings、Debtとも言うよ。
この記事では英文会計初心者向けに以下順番で「借入金」について解説していきます。
- 借入金とは
- 借入金のポイント
- 借入金に関連する会計英語
英文会計実務や米国株投資の財務分析などに役立ててください。
借入金とは
金融機関などから借りている将来返済しなければいけない金額
Amounts of money that have been borrowed from lenders and have to be paid back in the future.
給与、経費、設備投資など会社では日々支払いが発生しますが、この支払いができなくなると会社は倒産します。
したがって、会社はさまざまな手を使って資金を集めます。
資金調達(financing)の方法は様々ありますが、一般的なのが銀行などからの借入だと思います。
この銀行などから借り入れたお金を借入金といいます。要は借金のことですね。
お金を借りた場合、お金を貸してくれた対価として利息(interest)を金融機関に支払う必要があります。
ちなみに利息は費用として損益計算書に計上されますが、費用として計上するタイミングは利息の支払いのタイミングではなく、借入期間に応じて計上されるので注意が必要です。
いわゆる発生主義(accrual basis)という考え方ですね。発生主義についてはこちらの記事で解説しているので気になる方はご覧ください。
借入金のポイント
借入金のポイントとして大事なのは、ワンイヤールールになります。
借入金は貸借対照表(B/S)の負債として表示されますが、返済までの期間に応じて「流動負債(Cureent liabilites)」なのか「固定負債(Non-current liabilites)」なのか区別する必要があります。使用される勘定科目と貸借対照表の表示は以下の通りです。
- 借入から最終返済までが1年以内の契約
→勘定科目「短期借入金(Short-term debt)」
=流動負債で表示 - 借入から最終返済までが1年超の契約
→勘定科目「長期借入金(Long-term debt)」
=固定負債で表示 - 長期借入金のうち返済が1年以内のもの
→勘定科目「一年以内返済長期借入金(Current portion of long-term debt)」
=流動負債で表示
実際にアメリカの企業の貸借対照表で借入金がどのように表示されているか見ていきましょう!
企業ごとに表示方法が異なるのがわかると思います。
傾向としては短期借入金は「Short-term debt」や「Loans payable」で書かれていることが多く、長期借入金は「Long-term debt」が多いですかね。
借入金に関連する会計英語
最後に借入金に関連する会計英語の紹介です。
海外スタッフ向けメールや英文での財務報告資料作成などにそのまま使えるように、英単語だけではなくフレーズもまとめました。
Take out a loan/receive a loan
借り入れる
The company take out a short-term loan of $1,000,000 from the bank.
▶︎当社は銀行から100万ドルの短期借入を行なった。
Pay back a loan/repay a loan
借り入れる
The company take out a short-term loan of $1,000,000 from the bank.
▶︎当社は銀行から100万ドルの短期借入を行なった。
Lender
[名詞] 貸し手
Borrower
[名詞] 借り手
Covenant
[名詞]コベナンツ(融資契約上の制約・禁止条項)
Borrowers have to comply with covenants during the loan period.
▶︎その商品はまだ提供されていない。
以上
最後まで読んでいただきありがとうございました。
借入金は英語でなんていうの?