僕は合計で1,000時間だったよ。予備校などでは1,000-1,500時間といっているけど、経理経験や英語レベルに左右されるかな。
※この記事は2024年新試験向けに更新済
私はUSCPAに挑戦しようと思ったときや、USCPAの受験中は以下のことを思っていました。
- 挑戦前)USCPAに挑戦したいけど、どれだけの勉強が必要?
- 挑戦前)子どももいるけど、勉強中はプライベートとの両立はできる?
- 挑戦中)あと何時間勉強すれば合格ラインに到達するんだろ?
USCPAは社会受験生が多いですよね。この記事では上記のような悩みを持つ社会人に向けたものです。
現役USCPA(ワシントン州)である、お絵描き会計士akiが受験当時のスペックや科目ごとの勉強時間、勉強時間短縮法などを2024年新試験向けにご紹介したいと思います。
【結論】私の実際の勉強時間
USCPAに合格するまでの私の合計勉強時間は1,000時間でした。
これは単位取得などの時間も含んでいます。勉強期間は足掛け2021年4月〜2022年11月の1年8ヶ月。科目別の時間と点数の内訳は以下のとおりです。75点以上で合格です。
- FAR 350時間 点数87点
- BEC※ 220時間 点数79点
- AUD 250時間 点数82点
- REG 180時間 点数87点
※BECは現BARに相当
勉強時間は個人差あると思いますが、私は平均と比べると少ない方だと思います。
これは私が試験に落ちたのがAUDの1回だけだったというのと、簿記2級を持っていたり、経理を経験しているというのが関係しています。
Twitterやブログなどをみると1,000時間未満での合格は少なく、1,200-1,500時間というのがボリュームゾーンだと思います。
勉強開始時のスペック
受験当時のスペックが知りたいよ
私は2021年4月からアビタスで勉強を開始しました。勉強開始当時の私のスペックは以下のとおり。
- 社会人歴:7年目
- 経歴:管理会計5年、ファイナンス1年
- 会計資格:簿記2級、建設業経理士2級
- 英語力:TOEIC700点程度
- 平均残業40時間/月
- 子ども2人(3歳、2歳)
どうですか?会計力も英語力も特筆すべき点はないです。
管理会計を含めて会計周りの経験はありましたが、当時はまだ決算などの財務会計の経験はほとんどありませんでした。
英語力もあまり高くなく、海外子会社との英文メールのやりとりはかなり苦戦していました。
あと、当時はプロジェクトファイナンスの組成などで残業が結構多かったですね。多い月は80時間程度残業してました。
また子どもも小さかったので、勉強開始当初は「勉強時間が1,000時間も確保できるのかな」という不安がありました。
受験スケジュール
勉強開始から全科目合格までのスケジュールは以下のとおりです。
ちなみに出願州はニューヨーク州で、合格後トランスファーしてワシントン州でライセンス登録してます。
- 2021年04月 アビタスで勉強開始
- 2021年05月 出願に必要な単位取得完了
- 2021年07月 学歴評価&出願
- 2021年10月 第3子妊娠発覚
→勉強中断 - 2022年01月 FAR(財務会計)受験
→87点で合格 - 2022年04月 BEC(管理会計)受験
→79点で合格 - 2022年05月 第3子誕生
→勉強中断 - 2022年08月 AUD(監査)受験
→74点で不合格 - 2022年10月 AUD(監査)再受験
→82点で合格 - 2022年11月 REG(税法)受験
→87点で合格
勉強当初は「月80時間×12ヶ月の1年960時間で受かってやるぜ!」と意気込んでいたものの、なかなか思い通りに勉強できない月もあり、結果は足掛け1年8ヶ月とまあまあの長期戦。
2-3ヶ月ならまだしも、受験って長期間になればなるほど、きついんですよね。
私の受験で特筆すべきはなんといっても受験中の第3子誕生でしょう笑。
3人目の子どもが生まれる中でのUSCPAチャレンジという、荒技をやってのけました。子ども3人いながらどのように勉強時間を作っていたのかなどは最後に紹介します。
FAR勉強時間とポイント
FARの勉強時間は350時間で87点。
最初の受験科目なので勉強の進め方も分からず、勉強するリズムもできていません。当然時間がかかリます。
ただ唯一の救いは私がUSCPA勉強直後から、経理部内の異動によって連結決算を担当することになったこと。正直これによってだいぶ勉強時間が削減できたと思います。
実務でやっていることがUSCPAの試験範囲と被るんですね。逆にFARで勉強したことを翌週実務で使うなんてとこもザラでした。
この相乗効果でザックリ100時間程度は勉強時間を削減できたと思っています。
いいな〜、経理実務やってる人は有利なのね
実務をしてくても、簿記2級も役に立つよ
なのでFARは現在経理を行なっている方、簿記2級を持ってる方に関しては、かなりアドバンテージがあると考えてください。
逆に経理未経験の人は最低でも+100時間の450時間〜を覚悟したほうがいいかもです。
新試験のポイントは「難しい論点」と「TBS」でいかに得点できるかが鍵となります。
これまでの旧試験に比べて範囲が2/3程度になったため、基本問題では差がつかなくなっているためです。
連結、税効果、CF計算書が苦手だよ
新FARでは逆にこれら難しい論点で差をつけるのが大事なんだ。
より詳細なFARの勉強時間と勉強法の解説は以下の記事を参考にしてください。
BAR勉強時間とポイント
2024年から新試験となり、私が当時受験した旧FARとBECはBARへ統合されました。
このパートではBARの前身であるBECについて触れた上で新科目であるBARについても記載します。
旧BECについて
旧BECの勉強時間は220時間で79点。
BECは管理会計、ファイナンス、IT、経済、内部統制など経理でない人も実務で役立つ科目でした。個人的には勉強していて一番楽しかった科目です。
私は元々管理会計やファイナンスをある程度実務で経験したので、管理会計とファイナンスはあまり勉強の必要がなかったこともあり短期間で合格することができました。
ただITと経済はまったくの素人だったので、ITと経済の用語についてはネットで調べて深掘りしました。テキストだけだと説明がやや少ないので。
BARについて
BARは旧FARとBECが統合された科目であり、5つの分野で構成されています。
- 管理会計【BECより】
- ファイナンス【BECより】
- COSO-ERM、経済【BECより】
- 財務会計(上級論点)【旧FARより】
- 政府会計【旧FARより】
私は旧試験の合格者なのでBARについては受験していませんが、AICPAのBlueprint(科目別出題範囲)などを確認すると旧FARとBECでそれぞれ出題されていた分野の寄せ集めであったため、学習範囲や試験内容については容易にイメージができました。
BARのポイントとして1つあげるとすれば、「政府会計を極める」という点でしょうか。
旧FARでも政府会計の攻略が旧FAR合格の肝でしたが、政府会計がBARに移行されたことでBAR合格の肝になったわけです。
BlueprintによるとBARにおける政府会計の出題比率は10-20%あります。
一見少ないと思うかもしれませんが、政府会計は基本MCで出題されます。BARはMC50%:TBS50%の構成です。となるとどうか?
MCにおける政府会計の出題率は20-40%とMC3問に1問は政府会計の出題になります。
考え方は以下のとおりです。
MCにおける政府会計の出題率は20-40%×全体に対するMC比率50%
=BARにおける政府会計の比率10-20%
この出題比率はすごくないですか?
しかも政府会計は暗記科目なのでやればやるだけ完成度は上がり、安定した得点源になりますし試験時間の節約になります。
計算問題が多いBARにとっては時間切れは致命傷。政府会計で稼いだ時間をBARの計算問題に回すことができるわけです。
以上の理由から政府会計を極めることがBAR攻略の肝になると考えています。
より詳細なBARの勉強時間と勉強法の解説は以下の記事を参考にしてください。
AUD勉強時間とポイント
AUDの勉強時間は250時間で82点。
個人的には一番過酷な科目でした。私の中で唯一の不合格、それも合格まで1点足りない74点を経験してます。
USCPA受験界隈でも「AUD沼」と呼ばれるだけあって、FARやBARよりも深い理解が求められる科目です。
FARとBARは計算問題があります。
なので計算さえできれば正解できるのですが、AUDには計算問題がなく、全てが監査に関する理解を問う問題で構成されています。
当時の私はFARと旧BEC(BAR)と連続で合格したことで自分の勉強方法に自信を持ちはじめていました。
「なんだ、意外といけるじゃん。AUDもランダムでMC回して、問題解きながら暗記していくやり方でいけるな」と。
この慢心が74点につながったと反省しています。。。
これまでの小手先の暗記手法だと、最後確信を持って選択肢を絞り込むことが難しいんです。
AUDに限ってはMCをガンガン解くより、テキスト精読の方が大事
ポイントは2つ。
- 1つ目はテキストの監査フローを徹底的に理解し、今監査フローのどこの部分を聞かれているのかきちんと理解した上で解答を選ぶこと。
→これをやらないとずっとモヤモヤしたまま解答することになります。 - 2つ目は「監査報告書の読み込み」と「CPA業務(Audit、Review、Compilation、Preparation)の整理」です。
→これは暗記ですね。理解というよりは単純接触回数を増やして、覚えていくしかないです。本番MCでの出題比率は20-40%程度とお考えください。
得点を見て74点だったときは5分くらい時間が止まりました
より詳細なAUDの勉強時間と勉強法の解説は以下の記事を参考にしてください。
REGの勉強時間とポイント
AUDの勉強時間は180時間で87点。
4科目の中で一番短い時間での合格です。私はREGの勉強を開始したときにこう思いました。
「REGはこれまでの科目のうち最短時間で受かリたい」
そのためにまずはTwitterなどで勉強方法を徹底的に調査。
すると比較的短い時間で合格している一部の人が「授業ビデオを一切見ないことを推奨」していることがわかりました。
私の性格的は王道できちんとやりたいタイプ。
これまでアビタスが推奨する「授業ビデオ見る→MCを解く」の順番でテキストを進めていましたが、最後の科目だし、せっかくなので最短で合格できる勉強法を実験してみることにしました。
この勉強法の結果、10月のAUD受験後の翌月11月に受けたREGで合格することができました。
より詳細なREGの勉強時間と勉強法の解説は以下の記事を参考にしてください。
勉強時間短縮のコツ
どうせなら最短時間でUSCPAに受かりたい
勉強法は個人差あるからね。以下はあくまで参考としてみてほしい
結論からズバリ、それは「講義動画を見ないで、自分でテキストを読み進めること」
これができればまちがいなく勉強時間の短縮に繋がります。
勉強時間を20%程度削減できると思います。(私の場合、REGは本来220時間程度かかるところが180時間で済みました)
なぜか?講義動画を見ている=受け身だからです。
受け身だと脳への刺激が足りず、記憶に残らないんですね。動画を見ただけでやった気になっているパターンです。
しかも講義動画って全部見ると結構長いんですよ。
私も経験があります。
例えば、仕事から帰ってきて21時からアビタスFAR4の有価証券の動画を視聴。
有価証券はタイプごとに暗記する項目も多く、ビデオ視聴開始10分後には眠たくなっている。。。
その後そのチャプターのMCを解き始めるも全く分からない。。。
結局、動画を見ているようで見ていないんです。だったら自分で能動的にテキストを読み進めるほうが、まだマシだとREGになって気づきました。
ただ、自分で読み進めても理解できない部分は出てきますよね?
そのときにはじめて動画を見ましょう!先生たちが背景や理屈含めて、わかりやすく解説してくれます。
ただこのやり方がうまくハマるかは個人差あると思いますので、あくまで勉強時間短縮のための1つの手段と考えてください。
ここまでが本編です。
以下はおまけ。興味のある方は読んでください。
おまけ。3児パパの勉強時間の確保と受験中の苦悩
※本音で書いているので長文失礼!
最低でも1,000時間の勉強が必要なUSCPA。いきなりですが、「みなさんはその代償を覚悟していますか?」
挑戦を考えた当時、私には2人の子ども(3歳、2歳)がいました。正直悩みました。
「USCPAに挑戦したら休日子どもたちと過ごす時間はなくなる。可愛い盛りの3歳と2歳の子どもとの時間を犠牲にしないといけないのか」
と2ヶ月くらいは覚悟が決まりませんでした。
ただ最後に「子どもを言い訳にする人生にはしたくない」と思い、奥さんに説明。
奥さんからは「やるからには絶対合格」を条件に了承をもらいました。
結果としては1年8ヶ月、1,000時間の勉強で合格。
当時残業も月40時間程度していたので、以下は「子どもがいて、かつ残業もありの社会人受験」を検討している人の参考になれば幸いです。
私の1週間の勉強時間はこんなイメージです。
途中子どもが生まれたり、コロナにかかったりで時間が確保できなかった時期も当然あります。
- 平日:1.5-2時間×5日=7.5-10時間
- 土日:6-8時間×2日=12-16時間
→週20時間確保を目標。試験直前などは週25時間。
平日の勉強ですが、会社の始業が8:00のため朝勉強はせず、基本は「電車での通勤時」と「帰宅後」の勉強でした。
キモは通勤時の勉強ですね。電車内でテキストを読んだり、講義を聞いたり、MCを解いたり。通勤時に毎日0.5-1時間は確保してました。
当然深夜残業や飲み会などもあったので、そういう日は思い切って勉強しません。その分は別の平日や土日で挽回してました。
土日は朝9:00から16:00まで地元の地区センターで中学生、高校生などと肩を並べて勉強。
土日の朝、玄関で奥さんや子どもたちに「いってきます」を言うのが正直心苦しかったです。天気がいい日などは「こんな天気がいいのに、なにやってんだ俺は」と葛藤する日もありました。
ただ、全ての土日を勉強に捧げていたわけではないです。2-3週間に1回くらいはさすがに休日家族で出かけたりはしてましたよ笑
奥さんからは「単身赴任だと思ってるから」と冗談混じりで言われましたが、ホントにその通りだと思います。
結論として小さい子どもがいる方々は、土日の犠牲や家族の協力がないとなかなか勉強時間の確保は難しいと思います。
こんな生活を1年8ヶ月続けてやっとUSCPAに合格できました。
苦しい時期は何度もありましたが、今となっては「あのとき挑戦して本当に良かった」と心の底から思っています。
知識がついたのはもちろんですが、「苦しい中でもやり切った!」「やればできる」という自信が得られたのがリアルに一番の成果だと思っています。
USCPA合格後は仕事もプライベートも前より前向きに取り組むようになりました。
USCPAは簡単ではないです。USCPAに合格したらすぐに人生逆転というのもないと思います。
しかし、USCPAに挑戦し、合格することで人生は今よりもまちがいなく好転すると私は考えます。
USCPAはそんな試験です。もしUSCPAに挑戦するのであれば我が母校、まちがいなくアビタスをオススメします。
また以下フォームでご連絡いただければ、私の紹介でアビタス入学金「10,000円割引」になります。
※後日アビタスより紹介を受けた旨のメールが届きます
やるかやらないかで迷っている方、子育てパパママ受験生で苦しんでいる方
ブログの問い合わせやTwitterのDMなどからコメントいただければ相談乗りますので、遠慮なくご連絡ください。
以上
ここまで読んできただきありがとうございました。
USCPAに挑戦したいんだけど、勉強時間はどれくらいかかるの?